これから介護職を目指す方へ

哲学・思想
Web Art STORIES / Episode 1

これから介護職を
目指す方へ

介護の仕事に興味を持っている方へ。
これからこの世界に入ろうとしている方へ。
26年、介護現場にいる俺から、少しだけ手紙を書きます。

介護職と聞くと、よく「優しい人が向いている」と言われます。 もちろん、優しさは大切です。 でも、俺はそれだけでは続かないと思っています。

なぜなら、介護の現場には正解がないからです。 マニュアル通りにいかないことが、毎日のように起こります。 昨日うまくいった声かけが、今日はまったく届かないこともあります。

認知症の方と向き合う時。 不安を抱えている方と話す時。 家に帰りたいと何度も言われる時。 その場で必要になるのは、ただの知識だけではありません。

必要なのは、発想です。
そして、クリエイティブです。

どう言えば安心してもらえるのか。 どの距離感なら落ち着いてもらえるのか。 どんな空気を作れば、その人の表情が少し柔らかくなるのか。

介護は、決められた作業をこなすだけの仕事ではありません。 目の前の人に合わせて、その都度、関わり方を作っていく仕事です。

だから俺は、介護は「作業」ではなく「作品」だと思っています。 その人の一日をどう彩るか。 その人の人生に、どう関わるか。 そこには、その人と向き合う職員のセンスが出ます。

介護の仕事は、目立つ仕事ではないかもしれません。 派手な世界でもないかもしれません。 でも、人の人生の近くに立てる仕事です。 これは、簡単なことではありません。

これから介護職を目指す方へ。 優しさは大切です。 でも、それだけで終わらないでほしい。

あなたのセンスと発想が、
誰かの人生を変えることがあります。

介護は、正解のない仕事です。 だからこそ、自分で作れる仕事です。 そして、クリエイティブな人ほど、深く面白くなっていく仕事です。

これから介護の世界に入るあなたへ。
どうか、ただ優しい人で終わらないでください。 考える人でいてください。 作れる人でいてください。

介護は、人の人生に関わる仕事です。
そして俺は、この仕事を、かっこいい仕事だと思っています。

介護職26年
岡本
※この文章は、YouTubeラジオ風作品シリーズ「これから介護職を目指す方へ」のWeb Art STORIES版です。

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