■ なぜ、ここまで「手洗い・うがい」にこだわるのか
高齢者の体は、ちょっとしたウイルスや細菌でも重症化リスクが高くなります。 デイサービスは、様々なご利用者が同じ空間・同じ時間を過ごす場所。 だからこそ、最もシンプルで、最も効果的な感染対策である「手洗い・うがい」を、徹底して“文化”にする必要があります。
■ 1.手洗いが守っているもの
- ご利用者自身の命と生活
- 他のご利用者・職員の健康
- クラスター発生による事業所リスク
- 「この事業所は安心」という地域からの信頼
アルコール消毒だけでは落ちにくい汚れやウイルスもあり、“石けん+流水”でしっかり洗うことが基本です。
■ 2.正しい手洗いの7ステップ(デイ版)
現場で職員が声に出して一緒に行うと、習慣化が加速します。
- 手のひら同士をこする
- 手の甲をこする
- 指の間をしっかり洗う
- 指先・爪の間をこする
- 親指をねじるように洗う
- 手首までしっかり洗う
- 流水でよく流し、清潔なタオルやペーパーで拭く
「トイレの後・食事前・おやつ前・送迎から戻った時」は、 職員から必ず声掛けして“セット行動”にする。
■ 3.うがいの役割と声掛けのコツ
うがいは、のどに付着したウイルスやホコリを洗い流すシンプルな習慣です。 ただし、高齢者の中にはむせやすい方、嚥下機能が低下している方もいます。
- 無理にガラガラさせず、「口ゆすぎ」からスタート
- 水の量は少なめで、安全第一
- 嚥下に不安がある方は、看護師・主治医の指示に合わせる
- 職員が一緒にやって見せると、参加率が上がる
■ 4.現場で“文化”にする3つの仕掛け
- 導線に手洗いを組み込む 送迎 → 手洗い → うがい → 水分補給 → ホールへ、などルートを固定する。
- 声掛けの言葉を統一する 「今日は何回手を守れたかな?」など、ポジティブな声掛けにする。
- 見える化する フロアに「今日の手洗いヒーロー」など、遊び心のある掲示を置く。
■ 5.よくあるNGパターン
- 形だけサッと濡らして終わる「なんちゃって手洗い」
- 職員が忙しくて声掛けを忘れる
- 体調が悪そうな日の手洗い・うがいをスルーする
- 職員自身の手洗いが甘く、ご利用者だけに求める
現場での空気感は、ご利用者にそのまま伝わります。 「職員が本気でやっているかどうか」が、感染予防の実効性を決めます。
■ まとめ
手洗い・うがいは、どんなマニュアルよりも効果の高い“現場の基本技術”です。 派手な機器や最新システムがなくても、習慣は命を守る力になります。 デイサービスから、「手洗い・うがいが当たり前の文化」を地域に広げていきましょう。
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