岡本流・過去問演習 第1回|覚悟で解く3問

岡本流・過去問演習
岡本流・過去問演習 第1回
OKAMOTO STYLE

岡本流・過去問演習 第1回

—— 介護は技術ではなく、覚悟である。現場判断力を鍛える3問。

Q1
余命半年の利用者が「治療より仕事を続けたい」と訴えている場面。
末期がんで余命が短い利用者が「治療より仕事を続けたい」と言い張っている。家族は治療を望み、医師は治療継続を強く勧めている。介護職として最も適切な初期対応はどれか。
  1. 利用者の意思を最優先し、仕事継続を支持する。
  2. 家族の意向が強いため、家族の判断を優先する。
  3. 医師の判断に従うよう、利用者を説得する。
  4. 利用者の価値観と生活背景を丁寧に聴き、意思決定支援につなげる。
  5. 医療と家族の意見が一致するまで、介入を控える。
【岡本の答え】 4
介護は「正しい答え」を押しつける仕事ではなく、「その人がどう生きたいか」を一緒に探す仕事。
医師にも家族にも悪気はないが、仕事を失う恐怖や生活を失う不安を知らないまま「治療しろ」と言っても届かない。
まずは背景を聴き、そのうえで医療・制度・生活支援の選択肢を一緒に考える。それが岡本流の意思決定支援。
Q2
突然怒鳴り、椅子を投げようとした認知症の利用者。
認知症の利用者が突然怒鳴り、椅子を投げようとした。直前まで落ち着いていたが、職員が部屋に入った瞬間に興奮した。最も適切な対応はどれか。
  1. 「危ない!」と強く叱責し、行動を止める。
  2. 刺激を避けるため、職員がすぐ退室し距離を置く。
  3. すぐに薬物調整を依頼し、症状を抑える。
  4. 他の利用者を安全な場所へ避難させつつ、本人の不安の原因を探る。
  5. 興奮しても対応できる職員を呼び、制圧する。
【岡本の答え】 4
認知症ケアの本質は、「怒りの裏にある不安を探すこと」。
突然怒ったように見えても、原因は必ずどこかにある。まずは他利用者の安全を確保しつつ、環境や声かけ、タイミングなど不安要因を探ることが優先。
薬は最終手段。叱責や制圧は、不安と混乱をさらに強くするだけ。岡本流では「不安を取る・安全を守る・背景を探る」の3セットで動く。
Q3
生活保護を「知られたくない」と訴える利用者。
生活保護申請をした利用者が「周囲に知られたくない」と強く訴えている。介護職として適切な対応はどれか。
  1. 手続きは制度上の義務なので、理由を説明して説得する。
  2. 本人の気持ちを最優先し、必要でも申請を止める。
  3. 本人のプライバシーを尊重しつつ、制度活用のメリットを丁寧に説明する。
  4. 家族に状況を伝えるため、本人の許可なく情報を共有する。
  5. 包括や行政担当者に判断をすべて任せ、介護職は口を出さない。
【岡本の答え】 3
生活保護は「恥」ではないが、本人はそう感じていることが多い。
ここで大事なのは、気持ちを否定せず受け止めながら、「制度を使うことで何が守られるのか」を言葉にして伝えること。
本人のプライバシーを守りつつ、生活を維持するための制度活用を後押しする。これが、岡本流の倫理と実務のバランス。
「正解の番号」を覚える勉強から、「なぜその答えになるのか」を考える勉強へ。
岡本流・過去問演習は、国家試験のためだけでなく、明日の現場での一歩のためのトレーニングです。
WEB ART STORIES|岡本流・過去問演習 Vol.1

関連記事

WEB ART STORIES

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP
お問い合わせ

いつでもお問い合わせください

WEB ART STORIES 編集部が届ける最新コラム。
現場のリアル、社会の問題、心を動かす瞬間を記録する“WEBマガジン”です。

ABOUT

心を動かす、介護の物語を。

誰かの人生の一瞬に寄り添い、その声を社会へ届けています。
小さな物語が世界を変えると信じて。

CLOSE
お問い合わせ

いつでもお問い合わせください

WEB ART STORIES 編集部が届ける最新コラム。
現場のリアル、社会の問題、心を動かす瞬間を記録する“WEBマガジン”です。

ABOUT

心を動かす、介護の物語を。

誰かの人生の一瞬に寄り添い、その声を社会へ届けています。
小さな物語が世界を変えると信じて。